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住宅ローンは頑張って繰り上げ返済して定年までに完済すべき?

皆さんの住宅ローン、完済時の年齢は何歳になっているでしょうか?
例えば35歳の時に35年の住宅ローンを組んでいたら完済時の年齢は70歳になりますね。
一方で定年はどうでしょう?最近では、65歳、70歳と定年の年齢を引き上げる動きがありますが、まだまだ60歳定年という人が多いのではないでしょうか。その後、継続雇用で勤務を続ける場合でも、給料は定年前の4割~6割になる人が多いようです。

仮に70歳まで住宅ローンが続く場合で、60歳以降の給料が半減してしまうと考えると、なるべく現役世代の内に、頑張って繰り上げ返済をして、何とか60歳までに住宅ローンを返してしまおう、と考える人もいると思います。

この考え方はもちろん間違いではありません。ただ、私は低金利の住宅ローンは「細く長く返済」するのがいいと考えます。その理由を説明してみたいと思います。

理由その① 住宅ローンの返済を家計の第一優先にする必要はない

35年の住宅ローンを組んだということは、言い換えれば、35年かけて返せばいいという権利を得たことになります。繰り上げ返済するということは、自らこの権利を放棄することになるのです。繰り上げ返済のために、疲れて余裕がなくなってしまうのであれば、35年の権利を十分に行使して、家族でかけがえのない時間を過ごしたり、娯楽や旅行などにお金を使った方がより豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。

理由その② 繰り上げ返済すると団信(団体信用生命保険)の期間も短くなってしまう

ご存知の通り、団信とはあなたに万が一のことがあったとき、あなたの住宅ローンを代わりに返済してくれる保険です。完済年齢を70歳→60歳になるよう引き上げるタイプ(期間短縮型)の繰り上げ返済をしてしまうと、この保険もその分短くなってしまいます。最近の団信は進化していて、がん団信、三大疾病団信、全疾病団信など保障が手厚いものが多くありますが、その多くは加入年齢に制限があります。せっかく加入できている手厚い保障の団信を繰り上げ返済で手放してしまうのは勿体ないですね。

理由その③ 繰り上げ返済の効果<資産運用の効果

0.3%程度の低金利の住宅ローンでは、以前ほど「繰り上げ返済はお得」ではありません。そもそも支払う金利の金額が少ないので、繰り上げ返済をしたところで、その効果も少ないのです。それならば、繰り上げ返済に回す予定の資金を投資に回して2~3%を目指して運用してみてはどうでしょうか?国の施策でもあるiDeCoや2024年から始まる新NISAを活用して、節税しながら教育資金や老後資金の準備を始めるのもよいと思います。

いかがでしょうか?住宅ローンを「細く長く返済」するには、低金利であることはもちろん、定年後の返済を考えると賞与加算はない方が安心です。また、手厚い団信への加入には年齢制限がありますので、50歳になる前に借換えを検討することをお勧めします。住宅ローンソムリエ(R)では、団信の内容も含めた借換えのご提案をしています。お気軽にお問い合わせください。

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