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有限会社 信共 〜ファイナンシャル・プランニング・オフィス〜 |
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学校では教わらない『お金』の常識
発行:2005.07
4 ペイオフA
今回のお話も、前回に引き続きペイオフです。
それでは、続きです。
2. 借入金との相殺は?
基本的には同一銀行内の預金と借入金は相殺できます。
しかし、契約内容によっては、相殺できないものもありますので、取引先の銀行に一度問い合わせておくのも良いかもしれません。
また、住宅金融公庫などの住宅ローンは、銀行は窓口(代理店)になっているだけなので、相殺は出来ません。
※ ここで問題なのは、相殺してもローンが残る場合は、残りのローンを一括で返すよう求められ、自分で、他の銀行から再度住宅ローンを借りなければならない可能性もあることです。もちろん、破綻した銀行を他の銀行が買収した場合は、住宅ローンは継続して借りられるでしょうが、借入れ条件(金利など)が変更になることも考えられます。
3. マンションの修繕積立金がある人は?
例えば、100世帯が住んでいるマンションで1世帯あたり200万円を積立てているとすると、総額で2億円になります。もし、積立をしていた銀行が破綻した場合、1000万円を差し引いた1億9000万円ものお金が戻ってこない可能性があります。
また、修繕積立金のあるマンション管理組合が「任意の団体」とみなされた場合、預金は各人のお金とみなされます。つまりこの場合、自分個人の口座に900万円預金がある場合、名寄せした結果(900万円+200万円=1100万円)とみなされれば、1000万円を差し引いた100万円が戻ってこないのです。
※ 自分のマンションの管理組合が預けている銀行がどこかも知っておく必要があります。そして、自分個人の預金は、マンションの管理組合が預けている銀行とは別の銀行にした方が良いでしょう。
4. 家族名義に分散したら?(1000万円以上ある人の場合)
例えば、2400万円預金がある人が、自分と奥様(旦那様)とお子様の名義に800万円ずつに分けたらどうでしょうか?そうすると今度は、税金の問題がでてきます。一度に800万円もの大金を家族とはいえ人にあげたら、もらった人には贈与税がかかります。
そして、もう一つの問題は、不正な預金の分散を防ぐ規定があるのです。他人から名義を借りた預金「他人名義預金」とみなされれば、1000万円どころか全額保護されないので、本来の(2400万円−1000万円=1400万円)ではなく、(他人名義の800万円+800万円=1600万円)が戻ってこないことになります。
※ 仮に2400万円あるのであれば、800万円ずつ3つの銀行に分けて預金する。または、銀行だけではなく、証券会社に預けることも安全対策の一つです。
実際に、ペイオフ以降証券会社に、たくさんお金が集まっているそうです。
つまり、ペイオフは自分のこと(自分の資産)は自分で守るという、自己責任時代の象徴なのです。
そこで、大切なのは銀行の選び方になります。
今までは、家の近くにある、会社の近くにある、などの『便利さ』から銀行を選んでいましたが、これからは、『安全性』の観点からも銀行を選ぶことが必要な時代になりました。
では、どのように『安全性』を見極めれば良いのでしょうか?
一般的には、次の2つが分かりやすいでしょう。
(1)自己資本比率 (2)各付け
(1)自己資本比率
「自己資本比率」は、銀行の決算毎に、日刊新聞紙上に掲載されます。そしてその比率は8%以上が望ましいでしょう。
(2)格付け
格付けは、スタンダード・アンド・プアーズなどの格付会社がホームページや各種雑誌などで公表しています。そしてその格付けは『BBB−』以上が望ましいでしょう。
以上、2回に渡りペイオフについてお話してきましたが、資産管理に大切なのは、長い人生において、いつ?何年後?にまとまったお金が必要で、その時までにどのように計画して貯めて、どのように管理するかです。
特にお子様のいるご家庭では、学費などでまとまったお金が幾らぐらい何年後に必要かは、分かっていることなので、一度ライフプランを計画してみてはいかがですか。
ニュースレター(ペイオフ)
参考資料:日本経済新聞(2005年3月22日朝刊)(2005年4月22日朝刊)