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学校では教わらない『お金』の常識


発行:2006.9

18 住宅ローンD:賃貸との比較

 マイホームの購入を検討している理由のひとつに「毎月支払っている家賃がもったいない。家賃分を住宅ローンの返済にあてたほうがお得と思った。」という声をよく耳にします。また、最近はデフレ経済や少子化傾向などを理由に、「マイホームという不動産を保有すると損をする、一生賃貸がお得」という経済評論家の意見もありますが、本当のところはどうなのでしょうか?


 実際にどのくらい費用が必要かシミュレーションを行ってみて、賃貸生活とマイホーム生活を経済的な面から比較してみたいと思います。


賃貸生活の場合

住まいの条件 月額
現 在 2LDK 家賃(管理費込み) 12万円
6年後 子供の成長により3DKへ引越し 家賃(管理費込み) 16万円
20年後 子供の独立により2LDKへ引越し 家賃(管理費込み) 12万円
その他 更新料は2年毎に2か月分の家賃、引越しの度に敷金、礼金4か月分の家賃



マイホーム生活の場合

マイホーム生活@ マイホーム生活A
物件価格 3000万円 3450万円
諸費用 200万円 250万円
自己資金 700万円 700万円
住宅ローン借入額 2500万円 3000万円
金利 全期間固定の3% 全期間固定の3%
返済期間 35年 35年
返済方法 元利均等ボーナス返済なし 元利均等ボーナス返済なし
ローン返済+維持費(月額) 9.6万円+2.4万円 11.5万円+3.5万円
税金(固定資産税など) 年間8万円 年間10万円


上記の[賃貸生活の場合]と[マイホーム生活場合@A]の支出を積み上げて計算していくと、



[マイホーム生活@]の場合
約25年経過すると賃貸と同じレベルになり、返済期間35年の住宅ローンを完済した後ではマイホームの方がお得になります。



[マイホーム生活A]の場合
何年経ってもマイホーム生活の支出の方が賃貸を上回り、住宅ローンを完済しさらに10年経っても賃貸の方がお得になります。



ただし、一戸建ての場合は最終的に土地の売却が期待できます。



そのほかには次の点も考慮して判断したいですね。



○ マイホーム購入のメリット

・ ローン完済後は住居費の心配がほとんどないので、老後の年金生活でも安心。賃貸の場合は、老後の年金生活時においても家賃の支払いあり。


・ 生命保険がお得。
 ローン返済中は「だんしん」があるので、高額な生命保険は不要。ローン完済後は居住費がほとんど心配ないので、高額な生命保険は不要。世帯主死亡後も「だんしん」で住宅ローンはなし。賃貸の場合は、世帯主死亡後も家賃の額は変わらず。




● マイホーム購入のデメリット

・ 固定資産税の負担が生じる


・ 住宅ローンという借金を抱える精神的不安


・ 転勤、引越しの際の不便。現在の家は売却?誰かに貸し出す?そのときの住宅ローンは?



 しかしながら、マイホームの購入は損得だけで決めるものでしょうか?
 次の表は内閣府による世論調査ですが、マイホームの購入は損得よりも安心感を重視している傾向があるようです。



住宅を保有したいと思う理由

同じ所に安心して住み続けたいから 55.2%
長い目で見ると所有した方が有利だから(資産価値があるから) 23.7%
子供に財産として残したいから 9.2%
室内の改造や模様替えなどが自由にできるから 5.1%
その他 1.2%
特にない 5.2%
わからない 0.3%

出展:内閣府「住宅に関する世論調査(2004.11)」


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