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『千円札は拾うな。』 〜残業をやめれば、給料は増える〜

安田佳生(著) :サンマーク出版


目前の小さなことに目が奪われていると、その先のもっと大きなものを見ることはできない。
今手にあるものを握り締めていると、今よりもっと大きなものが目前にきても掴むことはできないし、掴もうと思って握り締めているものを手放したとしても、それでは遅すぎる。

大きな目で世の中を見渡し、自分の目線を高められれば、落ちている千円札は視界から消えている。

もっと先を見ようというもの。

(本書より)
「勤勉は美徳、努力は必ず報われる」ということが真実であったのは、以前のこと。
高度成長期からバブルのころまでは、ものは作れば作っただけ売れた。だから人より長い時間コツコツ頑張れば、頑張っただけの成果が得られた。労働時間と収入が正比例していたということだ。

今の時代は、時間で解決できる商品を作っている限り、長い目で見たときには、同業他社には絶対に勝つことはできない。


収入がアップするということは「時給が上がる」ということ。
働く時間を増やして収入が増えたとしても、「時給」は変化しない。

一方、残業をやめ、定時で帰宅するというように、頑張ることをやめると、これまでのやり方では同じ成果を上げられなくなる。短くなった就業時間でこれまでと同等以上の成果を上げるには、慣れ親しんだ仕事のやり方を捨て、まったく違うやり方に変えざるをえなくなる。

だから最初は「頑張らない」ことのほうが頑張ることよりしんどいだろう。
短期的には成果が下がることも覚悟しなくてはならない。
それでも「頑張らないで成果を上げる」やり方を見つける努力を」しなければならないと私は思うのだ。

本当のことを言えば、やはり勤勉は美徳だし、結局のところ、努力は報われる。私もそれは十分わかっている。

しかし、問題は、何を「勤勉」と言い、どういうことを「努力」と言うのかという「言葉の定義」が昔と今では違っていることに多くの人が気づいていないことだ。

今や、人と同じことを人より長い時間やることを「努力」とは言わない。サボらずに真面目に勤めることが「勤勉」ではないのだ。

今は、人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。


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